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國學院大學博物館へ [好奇心・謎解き]

古代史や日本古来の神道に関心のある私が、前々から
見にいきたかったのが、國學院大學博物館。

地下鉄・表参道駅で下車し、青山学院大学キャンパス
の骨董通りを南に進むと、同大初等部や実践女子大
更には「旧島津藩江戸屋敷」の名残を留める鬱蒼
緑に覆われた文教地区となっています。

徒歩15分ほどで、目指す「國學院大學博物館」を
見つけました。同大学は神道に携わる神職の養成機関
として、明治15年に前身の皇典講究所が設立されて
現在に至っています。
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無料で見学できる立派な館内に入ると
早速「国学とはなにか」のパネルが〜!

「国学」とは日本の伝統文化に関する諸現象・事物
の成立ちとその本質の解明を目指した学問であり
古典籍や古器物などの「モノ」を通じて、日本人の
「心」を究明する総合的な日本文化学である。

と解説されておりましたが・・・難しい。(。-_-。)
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広い館内には、考古学と神道学の2つのジャンルで
大変貴重な資料が、ずらり〜と並んでおりました。
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男根を模したとされる縄文時代の見事な「石棒」も
ど・ど〜〜んと屹立!
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神籬(ひもろぎ)と考えられる、発掘された石組の
復元展示。(神籬;神社や神棚以外の場所で祭祀を行
う場合、臨時に神を迎えるための依代となるもの)
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遺跡の発掘に使用された道具類も。
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全国の遺跡から発掘された膨大な数の土器・石器類。
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こちらには中世の神仏習合時代の神仏たち。
本来の神道の崇拝対象は山や巨石、大木など自然崇拝
で、眼に見える形での神像はありませんでしたが
仏像を崇拝対象とする仏教と習合する過程で「神像」
が創作されたもの。当時の知識人が姿・形のない神を
どのような思いで具現化したのか、興味深い限りです。
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神道関係のゾーンには、天皇の皇位継承に際して
行われる皇室最大の謎多き儀式「大嘗(だいじょう)
祭」の斎場となる大嘗宮の俯瞰模型始め、珍しい
祭事資料が数多く展示されておりましたが、残念
ながら全て撮影禁止でした。

私的には〜
神道のルーツ(日本で独自に育まれたものか?大陸から
伝来したのか?)や、本殿奥深く隠されている御神体の
正体に興味があるのですが、深いベールに覆われて
未だに納得できる答えは見つかっておりません。


【卒業した主な有名人】
折口信夫(民俗学者)、角川春樹(実業家)、さだまさし
(歌手)、東儀秀樹(雅楽奏者)、江原啓之(スピリチュ
アル・カウンセラー)、山崎ナオコーラ(作家)など。

いずれも國學院大學的雰囲気?に満ち溢れた面々。
特に、不思議な「死者の書」を書いた折口信夫氏
に惹かれます。

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