水戸芸術館で「道草展」を [展覧会・ギャラリー]
コロナのため長らく自粛気味?だった水戸芸術館
の現代美術ギャラリーで、久々の本格的な企画展
となる「道草展・未知とともに歩む」を見てきま
した。
異常気象や環境汚染など、人間の営みが環境に与
える影響は、そのあり方を問われる重大な局面を
迎え、政治や経済に対して積極的な対策を求める
声が世界各地で上がっています。
本展はそのような社会的意識の高まりを背景に
植物への関心やフィールドワークから生まれた
現代美術作品を通して、人間がその環境とともに
歩んできた道のりを考察する展覧会です。
国内外の6組のアーティストによるドローイング
や写真、映像、インスタレーションなどから
人間と環境のつながりを考えます。(パンフより)
会場に入って大きな作品を見ても、最初は何を
意図しているのか分からなかったのですが
徐々に本展の意図するところが分かってきて。
会場内の風景的な撮り方なら撮影OKという事
でしたが、ついつい羽目を外しそうになって
女性スタッフさんからお叱り?を受けることも。
映像作品が多かったのですが、特にこちらの
3チャンネルビデオ作品「殖物」は、腰を据えて
興味深く見入りました。
見終えて外に出ると、芝生広場の一部を
掘り起こした場所が囲ってあるけど?
何とこれも「自然発生する植生」という作品
なのでした! 残念ながら作家さんは4月に
亡くなられたそうで、こちらは本展のために
構想した遺作とのことでした。(合掌)
現代アートは、作者の意図するところを理解する
のがけっこう難しいのですが、じっくりと眺めて
いるうちに、突然心に響いてくることも。
もう一度行ったら、さらに理解が深まりそうです。
茨城新聞に載りました〜! [展覧会・ギャラリー]
「ノン・ブラック選抜9人展」の取材記事が
今朝の茨城新聞に掲載されました。
初日の午後に取材を受けたもので
この展覧会を開催するに至った経緯や
会場の様子、私のコメントなどが
詳しく載っておりました。
(因みに、黒Tシャツの怪しい男?は私です)
我が家は長らく新聞をとってないので
近くのコンビニへ買いに行ったのですが
何故か茨城新聞だけが売れ切れに??
3軒目でやっと入手できました〜!!
茨城新聞って人気があるんですね。
各社とも、歴史的な安倍首相辞任の記事が
一面に大々的に載っちゃって凄いこと。
今日も相変わらずの残暑!
私は午後から会場に詰めております。
皆さんとお会いできたら嬉しいです。
「ノン・ブラック選抜9人展」整いました! [展覧会・ギャラリー]
昨日はコミュニティギャラリーに
出展者9人に加え、3人の女性会員も
熱烈応援?に駆けつけられ
和気あいあいでの搬入作業となりました。
今回は男性会員だけで開催するという
めったに見られない作品展となりましたが
絵画、写真、陶芸の3ジャンルがうまく融合し
良い感じにまとまったように思います。
以下、会場の様子をざっとご覧下さい。
入り口両脇には
一昨年の第59回ノン・ブラック展で
見事「ノン・ブラック大賞」を受賞した
櫻井敏幸さんの色彩豊かな土偶シリーズが!!
油彩画大作だけでなく小品も展示。
私は「女神の舞」(F100号)を出品しましたが
なんと2003年に描いた骨董品みたいな作品。
この頃はシェルマチエールを使った岩肌のような
質感の作品作りにハマっておりました。
いよいよ明日(8/26)からオープンとなります。
暑さも和らいで来たようなので
気分転換がてらお立ち寄り下さい。
「ひたちなか・ま作品展」が始まるよ! [展覧会・ギャラリー]
昨日は「おらが湊鐵道応援団作品展」が終了。
次なるイベント「ひたちなか・ま作品展」の
搬入が完了しました。
日頃は市民交流センターを運営する
何故か芸達者な?スタッフ8名が
得意分野の力作を持ち寄っての開催です。
看板は、困った時の木村敏雄さん?が作って
くれました。カラフルなドリンクボトルに
出品者名が書かれた、とても楽しい作品です。
五十嵐のぶ夫さんの「絵手紙」コーナー。
お仲間との5人展や、主宰する絵手紙教室の
受講生の作品を多数展示されました。
写真のコーナーです。
左の2点(半切サイズ)は高島洋平さんの作品。
右側は木村敏雄さんによる掛軸仕立ての大作。
タイトル「風雅」では
東京スカイツリーのある風景を日本画調の
渋い色調に抑え、題字も本人が書かれたそうで
なんとも凄すぎます!
その隣も木村さんの作品。
大子町の山中に咲く山桜を撮影したという
画像を、4曲2双(各高さ1.5mx幅1.8m)の
屏風に仕立てたもの。先の掛軸といい
写真でここまで大胆に表現できるとは驚き!
折り紙教室を主宰する折り紙名人
横須賀慶子さんのコーナーは
大小の見事な作品で彩られました。
スタッフ最年少の小山清美さんは
本格的な「書」を長さ2mの掛軸に仕立て
久々の登場となりました。
海浜公園や県内各地でトールペイントの
講師を務めるなど日々多忙を極める
寺木久美子さんのコーナーはこちら。
私は、東日本大震災の惨状をテーマにした
油彩画大作「我々はどこへ向かうのか?」
(高さ1.6mx幅5.2m)を出品。
2012年に天心記念五浦美術館で展示して以来
ずっと仕舞い込んでおりましたが
今回久々に虫干しを兼ねてのご開帳です。
ご存知・鶴田幸夫さんの「金魚モビール」。
大小様々な金魚たちが天空を泳ぎ回って
涼しさを演出しておりますが
“赤くても金魚とは、これ如何に?”
本展は明日から2週間の会期で開催します。
コロナと長梅雨で鬱陶しい日々を送っておられる
皆様、是非気分転換を兼ねてお越し下さい。
会期;7/29(水)〜8/12(水)(毎火曜日は休館)
なお、8/13〜15はお盆休みのため休館です。
「おらが湊鐵道応援団作品展」が整いました [展覧会・ギャラリー]
3週間ぶっ続けの開催で好評を博した
「何でもアリーナPart.17」が昨日無事終了し
次の「おらが湊鐵道応援団作品展」へと
引き継がれました。
展示の様子を、ざっとご紹介しましょう。
応援団お抱え絵師?志田さんのコーナーには
湊線沿線の牧歌的風景を描いた油絵や
中根駅構内の剪定桜の小枝で作った
メルヘンな?人形たちが勢ぞろい。
極めつけは「糸かけ曼荼羅」という
不思議な幾何学模様の立体作品も。
次のコーナーには、応援団の日頃の活動状況や
駅猫たちの愛らしいショットも。
昨年、多くの鉄道ファンに惜しまれて
亡くなった初代駅猫・おさむの
在りし日のスナップ写真も盛りだくさん。
応援団専属カメラマン・船越さんが
長きに亘って撮り続けた
各年、各季節毎のセレクト写真を大公開!
他には海運で繁栄を極めた那珂湊の
歴史資料(文献、写真集)なども。
最新版「那珂湊まちなか漫遊マップ」も
置いてありますので、那珂湊の散策には
ぜひご活用ください。
会期は明日(7/22水)〜7/27(月)までの1週間。
コロナもお天気も相変わらずですが
気分転換がてらお越し頂けたら嬉しいです。
「何でもアリーナ」の展示替え [展覧会・ギャラリー]
昨日は、然々教室が終わってから
コミュニティギャラリーへ。
「何でもアリーナPart.17」が会期半ばとなった
ので、後半の作家さんの作品の展示替えに
立ち会い、お手伝いをしてきました。
主なものをご紹介しましょう。
生出(おいで)正子さんの「吊るしひな、モラ*」
(*パナマ伝統の手芸のこと)
清水真由美さんの「カルトナージュ*」
(*フランス伝統の厚紙工芸)
大高明子さんの「トールペイント*」
(*家具などの木製品に絵具を塗る手芸)
畠山弘子さんの「ドライフラワー」
増子幸江さんの「紅茶の入れ方写真」は
ステキな紅茶セットと共に展示。
「ひょうたんランプ」コーナーには
淡路善雄さんが登場!
壁面のお面は郡司正夫さんの作品を
引き続き展示しています。
家田久美子さんの「ロマンドール」
コーナーでは、作品の大幅入れ替えが。
他にも紹介しきれない作品が盛りだくさん!
ぜひ、ギャラリーへ遊びに来てください。
この後のギャラリー展のお知らせ [展覧会・ギャラリー]
「何でもアリーナPart.17」が始まったばかり
だというのに、せっかちですがその後の
ギャラリー展をお知らせしちゃいましょう!
「何でも・・」の後には「おらが湊鐵道応援団
作品展」が1週間の会期で開催され
ローカル鉄道ファン垂涎の作品が
ズラリ〜勢揃いの予定です。
続いて、市民交流センターを運営する
何故か?芸達者なスタッフ8名による
「2020年夏 ひたちなか・ま作品展」を
2週間にわたって堂々開催します!
私はこれまで出品を見合せてきた
あの忌まわしい東日本大震災をモノクロ色調で
描いた縦1.6mx幅5,2mの油彩画大作
「我々はどこへ向かうのか?」を
迷った挙句、今回出品することにしました。
そして&そして
8月最終週を怪しく?彩るのは本年限定?の
「ノン・ブラック選抜9人展」。
私もちょっとだけ参加しますので。
タイミングよく案内ハガキが完成しました。
この展覧会は、毎年9月に県民文化センターで
開催の「ノン・ブラック女流展」の向こうを
張って、ベテラン男性会員9名で開催する
言わば「男流展」のようなもの。油彩画
写真、陶芸の3部門の作品が展示されます。
この後も引き続きご期待下さい。
「何でもアリーナ Part.17」寸景 [展覧会・ギャラリー]
昨日からスタートしましたが、風が強く不安定な
天気のせいか、お客様の入りはイマイチでした。
一番最後に搬入された牧野順子さんの
「デコパージュ」(右端)をご紹介します。
奥の空間を振り返るとこんな感じに。
途中の丸テーブルには「ボタニカルキャンドル」
という聞いたことのないジャンルの作品があり
辺りには仄かな香りが漂っていますが?
手書きの説明文を読むと
”ドライフラワーを蝋に閉じ込めた”のが
「ボタニカルキャンドル」のようでした。
郡司正夫さんの「ひょうたんランプ」
コーナーには独特の緊張感が感じられます。
中でもこちらの細密な作品には圧倒されました!
夜、ギャラリーを抜け出して空を見上げると
美しい月がぽっかりと浮かんでおりました。
世間はまだコロナ自粛ムードが続いているのか
客足は以前のレベルには程遠い感じも。
お客さんが大勢入ってくれたらいいんだけどなあ?
「何でもアリーナ Part.17」搬入完了!! [展覧会・ギャラリー]
約3ヶ月間の沈黙を破り
3週間ぶっ続けで開催される大型企画展
「何でもアリーナPart.17」が
勝田駅東口前のコミュニティギャラリーで
いよいよ7/1(水)から始まります。
昨日、半日がかりでの搬入が完了したので
オープンを前に会場の展示の様子を
チョイ見せしましょう!
でもその前に
こちらのユニークな外看板は、スタッフの
木村敏雄さんが作ってくれました〜!!
しかも、アマビエ様の厄病退散の
お札付きという大変ありがたいもの。
本展に参加して頂いた作家さんは19名!
そのうち今回は
前期分(7/1〜10)として、12名の
作家さんの作品が登場しております。
以下、入口から順に紹介していきます。
「ボタニカルアート」「グラスアート」
「ロマンドール」「デコパージュ」と続き
その出来栄えは、まさにアートの競演〜!
萩野谷恵子さんの「ボタニカルアート」
作田沙織さんの「グラスアート」
家田久美子さんの「ロマンドール」も。
次のコーナーへ進むと・・
唯一の男性作家・郡司正夫さんによる
「ひょうたんランプ」作品がずらり!
壁面に並ぶ木彫りのお面もお見事です。
「織物・刺し子」「クラフト」「押し花」
「ボタニカルキャンドル」へと続きます。
テーブルには繊細な「樹脂粘土」技法で
作られた花や植物が、さらに壁面とテーブル
には、優美な「革工芸」作品が並びます。
その中で、安隆子さん制作の
素敵な革バッグに目を奪われました〜!
今週も梅雨モードの日が続きそうですが
7月1日(水)から始まる本展では
魅力溢れる多彩なジャンルの作品が
皆様のお越しをお待ちしております。
時節柄、マスクを着用してお越し下さい、
再開した水戸芸術館と再会? [展覧会・ギャラリー]
コロナのため6月2日から閉館中だった同館が
昨日から現代美術センターで
所管作品展を開催するというので
嬉しくなって出掛けました。
過去に同館で展示された作家11人の作品を
「ひかりといのちのある風景」と題し
7月31日まで無料で開催、撮影もOK!
ても、お客さんより女性スタッフの方が
多かったのは何とも悲しい。
下図右側のパネルは
かつてアメリカと茨城県北地区で同時に
巨大な傘を大量に並べ、非日常な風景を創出した
「アンブレラ、日本とアメリカ合衆国のジョイント
プロジェクト 1988」。
この地球規模のインスタレーションを
様々な困難と立ち向かいながら実現した
クリスト&ジャンヌ・クロード夫妻は
近年惜しくも逝去されましたが
実にスケールの大きい芸術家でした。
水戸芸術館開設から今年でちょうど30年!
せっかくの節目の年だというのに、コロナで
台無しになっちゃってお気の毒です。
同館で開催された企画展を初回からパネルで
紹介するコーナーも見て回りました。
出来立ての頃、私も恐る恐る拝観?しましたが
正直のところ現代アートなるものが理解できず
入場料を返せ!〜と思ったほど。
私にとってはそれほどまでに敷居が高い
ゴミだめに鶴?のような存在でした。
2004年に開催された「CAFE IN MITO」では
芸術館界隈の空き家などを利用し、アートが
街に繰り出すというユニークな試み。
私もこちらの館に入り込み、若い作家さんと
話をしたりして楽しんだもの。
この辺りから現代アートの面白さが分かって
きたように思います。ホント〜懐かしいなあ!
近年では「霧の抵抗」という
人工霧をアートにした、中谷扶二子による
大掛かりな展覧会(上)も楽しかったです。
ぐるりと見て回り、私の好きなこの場所へ。
またパイプオルガンが鳴る時に来ようかな。
水戸京成デパートの
スケルトンエレベーターからは
新市民会館の建設現場が丸見えでした。
明日は夏至だとか。また雨降りかあ?