陰陽神社で不思議発見?~sono1 [好奇心・謎解き]
常陸大宮市には「陰陽神社」という
とても不思議な神社があります。
国道118号線を北上し、山方トンネル入り口から
県道29号線を左折して進むと
「パークアルカディア」という野外活動施設があり
少し先の左手「陰陽山森林公園」の
大きな看板から入ると駐車場とトイレも完備。
この案内板のある広場近くまで車で入れます。
「陰陽山」は標高僅か233mの独立峰ですが
山頂付近は露岩地で見晴らしが良く
かつてこの地を訪れた水戸藩2代藩主・徳川光圀公は
山頂付近に並んで屹立する2体の巨石に深く感銘。
元々、地元では夫婦岩と呼ばれていた巨石を
それぞれ陰石・陽石と命名。元禄4年(1691年)に
巨石(神体石)を崇拝するための「陰陽神社」を
創建したそうです。
陰陽山の登り口には、風化した地蔵や石仏、祠など
霊的な気配を感じる史跡が点在し
なんとも不気味な雰囲気。
最初の急な石段を登りきると御神庫と御手洗があり
次の石段が待ち構えています。
急勾配なので結構きつく、滑り易いので要注意。
石段が終わると深い森に囲まれた険しい山道が。
コンパクトな岩山なので15〜20分程で登れます。
目の前には小振りな陰陽神社の本殿が!
社殿の前には短足胴長の不思議な狛犬が
一対配置されていますが、何故こんな狛犬が?
私のように?好奇心旺盛で儒教や史記など
中国の思想に造詣の深かった光圀公の意向を
反映しているように想像されますが
狛犬については次回(sono2)に説明します。
社殿は南側に面して鎮座し
御祭神はイザナギ命とイザナミ命とか。
社殿の軒下や側面には
見事な透し彫りなどの細密な白木彫刻が
びっしりと施されており
光圀公のこだわりのほどが伺えます。
社殿裏手には
陰陽神社の名前の由来となった2体の神体石
「陰石」(東側;高さ10m)と
「陽石」(西側;高さ8.8m)が聳えているのですが
このうち大きい方の陰石(右側)は残念なことに
先の東日本大震災で倒壊してしまいました。
向かって左側には倒壊を免れた「陽石」が。
詳しくはこちらの説明板を参照下さい。
【補 足】
大震災以前に参拝した時の「陰石」がこちら。
当時は太い注連縄が廻らされておりました。
光圀公はこの巨石に神性の宿りを感じたのでしょうね。
いわゆる巨石崇拝という太古からの信仰で
イザナギ命(女神)の御神体に擬えられています。
こちらが「陽石」でイザナギ命(男神)の御神体に。
私好みの「陰陽神社」へは2004年頃から
好奇心に駆られて何度も訪れたもの。
「然々」のサーバーダウンにより、今では
見ることができなくなった元祖「日向の薫り」に
何度も記事や画像を載せたことがありました。
その後、狛犬が盗まれたり陰石が倒れたりと
二度も大きな災難にあっていたことを知りました。
今回は大震災後初めての探訪となりましたが
被害状況を目の当たりにして、とても残念な思いです。
創設は元禄時代なので、さほど古くはありませんが
他にも不思議な謎が秘められています。
「陰陽神社で不思議発見?」〜次回をお楽しみに。