野外劇「湊村反射炉物語」を見る [祭り・イベント]
昨夜は、前代未聞の歴史野外劇を見に湊公園へ。
那珂湊をこよなく愛し、幕末の歴史にも造詣の深い
磯崎 満さんの呼び掛けで実現したもの。
噂によれば、磯崎さんが私財を投じた?という
気合いの入った企画なんです。
幕末、鎖国中の日本に押し寄せる外国船を駆逐すべく
鉄の大砲を作る溶鉱炉「反射炉」建築のために
水戸藩から抜擢された若き大工・飛田与七
(那珂湊に実在)を中心に描いた激動の物語です。
会場は湊公園中央の円形芝生広場で
まさに野外劇にはピッタリ!
しかも、かつて水戸藩の別邸「い賓閣」(湊御殿)が
建っていたという歴史的にも由緒ある広場なんです。
午後5時半から始まるセレモニーに向けて
少しづつ観客が集まって来ました。
海からの風が涼しくてとても心地良いです。
ステージでは地元出身の大須賀佳緒里さんによる
優雅な琴の演奏も。
セレモニーでは
野外劇実行委員長・礒崎さんが登壇し
反射炉にまつわる水戸藩と那珂湊の歴史的な背景や
野外劇を企画するに至った理由などを
熱く熱く語りました。
本間市長や鈴木商工会議所会頭のスピーチでは
今後もこの流れを続けて
町の財産に育てようなどと熱弁をふるったり!
セレモニーが終わったけど
本番開始まで約40分も待たされそうなので
このまま帰ろうかと思ったほどでしたが
せっかく来たのでここは我慢&我慢。
一応、望遠付き一眼レフを持参したのですが
公演中の撮影は遠慮してとのことなので
舞台の様子は止むを得ずスマホで。
約50名の出演者はプロ3名を除き殆どが素人で
3ヶ月半の厳しい稽古に耐えてきた精鋭揃いとか。
冒頭、神輿まで登場する
賑やかな八朔祭りのシーンも。
与七と許嫁・お園との愛の交流があったり
ミュージカル仕立ての総踊りシーンでは
茨城女子短期大学ダンスサークルによる
キレッキレ・ダンスの熱演も。
黒船で浦賀にやってきたペリー提督の
寒〜いダジャレの連発には笑っちゃいました。
劇中、マシコタツローばりの”青なじみ”
な〜んて茨城弁もほげほげ?出てきますよ。
パワフルなストーリー展開の野外劇でしたが
残念ながら1時間ほど見て会場を後にすることに。
い賓閣は焼失したけれど、那珂湊のシンボルとして
今なお大切に守られている御殿の松が
ライトアップされて、とても幻想的でした。
本日も2回目の公演が行われ
磯山純さんのミニコンサートもあるそうです。
10月には水戸芸術館で
湊線をテーマにした演劇も公開されるそうで
今年は那珂湊がアッチッチ〜!!
そういえばロックフェスやってたんですね。