ご近所の霊的スポット〜SONO3 [好奇心・謎解き]
2017年9月以来、2回だけで途切れてしまった
このシリーズを久々に復活しました。
近頃は好きなところへ気軽に出掛けられないので
最近のテレビ番組のように、過去の画像でお楽しみ
下さい。
今回は”縄文海進”で形成された不思議な地形を
御神体にしたという、大変興味をそそられる
「釜上(かまがみ)神社」を特集しました。
ひたちなか市部田野地内の245号線を那珂湊方面に
進むと、レストラン・山茶郷(サンチャゴ)付近から
右手方向の田んぼの一角に、岬のように突き出した
台地があり、先端に釜上神社が鎮座しています。
近ずいてみると、ゴツゴツした岩崖の周りを覆い
隠すように、社殿の玉垣が取り囲んでいます。
幕で覆われた拝殿の背後には何やら大きな穴が?
失礼して、崖と玉垣の間から潜り込んでみると
わおぅ〜崖が大きくえぐれて直径5mぐらいの洞窟
になっておりました。
さらに洞窟の奥まった所には、子どもが潜れる
程度の小さな洞穴があり、水が流れ出た痕も?
こちらの神社の御祭神は姫神様?ということで
真の御神体は「オ・ア・ナ・サ・マ」でした。
穴は村松(東海村)まで続いているとの言伝えも。
お穴様上方の天井岩は長い間の風化によるものか
既に円形状に陥没。社殿脇からよじ登ってみると
そこは半島状台地の先端部。近くには弥生時代の
遺跡や「神場」という神聖な場所を思わせる古い
地名もあり、古来より自然崇拝のパワースポット
だったようです。
実はここは、県指定「釜上自然環境保全地域」で
地質学上大変貴重な地形遺跡なんです。
縄文時代、この一帯は荒波が打ち寄せる海岸で
崖には波の浸食により大きな洞窟が形成されました。
その後海面が後退して、現在のような不思議な地形
が残され、地質学では「離水海食地形」と呼ばれて
います。
神社境内から見た国道245号方面。この一帯は
縄文時代、一面の大海原だったのでしょうね。
昔の人は、この不思議な地形に神の気配を感じ
崖の洞窟を御神体と見立てて社を建て、崇拝した
のではないでしょうか?
ご近所には、こんな霊的スポットがあるんですよ。