続・水戸城大手門の復元工事 [歴史・レトロ・旅行]
先の記事の続きです。
念のため、二の丸を中心とした案内図をアップします。
左から、三の丸(3)→大手門(2)→二の丸(1)となり
さらにその先は御本所(本丸)(6)へと続きます。
三の丸と二の丸の間、及び二の丸と本丸の間は
防御のための深い切り通しとなっており、現在は
それぞれ旧6号国道と水郡線に利用されています。
大手門の建築現場は黒いシートで覆われていて
内部の様子はよく分かりません。
水戸城建設当初からの防御施設として
大手門の両側には高い土塁が築かれており
左手の土塁の方に”迂回用の通路”が設けてあるので
そこから「二の丸」に進んでみます。
迂回通路の階段を登り切ると、そこは土塁の最上部。
深い森に覆われて
二の丸広場をぐるりと取り囲んでいるようです。
写真の土塁の左手の方は防御のため
旧県庁舎や弘道館のある「三の丸」と隔てる形で
深い切り通し(今は旧6号国道が通っている)に。
御三家の居城にしては石垣を全く使っておらず
基本的には空堀と土塁だけで構成された
地味目というか貧乏そうな?水戸城なのですが
地形を巧みに利用した大掛かりな土木工事により
見た目以上に堅固な防御構造になっていることが
“臨時の迂回路”のおかげでよく分かりました。
(殆ど、水戸城オタクな気分?)
迂回通路を降りて、二の丸広場に到着。
二の丸は実質的な水戸城の中枢部に当たり
かつては広大な「二の丸御殿」があったそうな。
振り返ってみると、復元工事中の大手門と土塁の
位置関係がよく分かりますよね。
念のため?覆屋のシートをちょっとだけめくって
内部を覗いてみると、太い柱が複雑に組み合わされ
屋根にはしっかりと真新しい瓦が載っていました。
覆屋が取り外されて全貌が現れるのが楽しみです。
二の丸広場〜目の前にはこんな光景が!!
水戸一高のある「本丸」に向かう直線道路の両側には
水戸三中(左手)と水戸三高(右手奥)があるのですが
両校とも真新しい武家屋敷風の塀で仕切られていました。
しかも電柱がないので
まるで江戸時代にタイムスリップしたような
不思議な気分になってしまいそうで
水戸藩の武士たちが出現してもおかしくないかも?
既にご存知の方にはつまらないかもしれませんが
好奇心の赴くままに
「本丸」まで、この先を進んでみましょうか?
やはりマニアックなせいか人気がなさそうなので
この辺で終了とさせて頂きます。