旧式発動機に魅せられた男たち [好奇心・謎解き]
1960年代頃まで、日本の農機具の
主要な動力源だったのが農業用発動機。
石油や灯油で動き、ドッドッドッドという独特の
運転音を響かせて大活躍していたものでした。
でもその後の技術革新により
邪魔物扱いにされているのを憂い
歴史的遺産の保存・活動に取り組んでいる
男たちがおります。という事で今回は
2008年9月に県内某所で開催された
「発動機運転会」の様子をお届けします。
遠くは大阪など全国各地から
クレーン付きトラックにお宝の発動機を
積み込んで、数多くの団体さんが集結!
「発動機遺産保存会」「発動機愛好会」などの
のぼり旗を立て、大小様々な発動機を
トラックから降ろして
まずは愛機のご機嫌伺い?(試運転)から。
他の団体が持ち込んだ発動機を興味深く
見て回ったり、情報交換したり、動かす
お手伝いをしたりと、運転広場は多数の運転音
と共に、俄然熱気を帯びてきます。
運転会とは言っても、油まみれになって
自慢の発動機をひたすら動かすだけで
特に生産性のある事をするわけではありません。
愛機の音を聴きながら無我の境地に入っている
人が殆ど。中には水冷タンクに生卵を入れて
ゆでて、おやつ代わりにするチャッカリ組も。
多くの発動機は空き地に埋もれていたり
物置の片隅で埃まみれで錆びていたり。(涙)
発動機に魅せられた男たちは、それらを譲り受け
修理して再び動くように涙ぐましい努力を重ね
各地の運転会で初披露するのです。
「何日もかかって動いた時は思わず涙が出たよ!」
男たちをそれほどまでに熱中させるのは
いったい何でしょうね?
そんな中、珍しい銘板に出合いました。
上から二行目には
「MADE IN OCCUPIED JAPAN」
(アメリカ占領下の日本)の英文が!
まさに歴史的産業遺産ですよね。
この日の運転会で人気を集めたのは
通訳女性と共に参加したアメリカ人(かな?)が
持ち込んだ外国製の大馬力発動機!!
真っ赤な車輪がひときわ目を惹きました。
それにしても
団体名入りのジャンバーが泣かせますねえ。
県内にも愛好会があるそうで
現在も運転会が行われているようです。
興味のある方はぜひ調べてみてください。
あらら〜昨夜来の大雨が上がってきましたよ。
と思ったら、福島県発の大きな地震が!!
最近は全国の至る所で震度3~4クラスの地震が
頻発するので、こちらも心配です。(*☻-☻*)
2020-05-19 10:42
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