ご近所の霊的スポット〜SONO4 [好奇心・謎解き]
今回は東海村石神外宿にある”石神様”を祀る
不思議な古社「石神社」をご紹介します。
場所はこちらの地図から。国道6号線を北上し
久慈川に架かる「榊橋」手前の
右手に見える森の中に位置しています。
鳥居の横にある、お手洗い石に刻まれた
「寛政五発丑?」の文字からは、奉納されたのが
寛政年間(1789~1800年:江戸時代)と
推定されますが、神社の創建年代は不明です。
ともあれ、東海村の旧村名である「石神村」は
この神社名に由来しています。
石段を登った先には小ぶりな社殿があり
境内は大きな古木で鬱蒼と覆われています。
社殿を横から見て右手の方に
ブロック塀で囲まれたエリアが?
高いブロック塀の隙間から中を覗き込むと
小さな社が鎮座しているのが見えます。
失礼して、ブロック塀の上から
中を覗き込んで見ると、社の前には四角い枠があり
その中に何やら丸い石の頭らしきものが!?
恐らくこの石が御神体の石神様と思われます。
もっと大きな石をイメージしていたのですが?
もしかして鹿島神宮の「要石」のように
地上に出ているのはごく僅かで、本体は
根っこのように地中深く埋もれているのかも?
実はこの石は
日立市にある大甕(みか)神社の神体石(宿魂石)が
三つに割れて、県内の石神、石井、石塚に
飛んで行ったという伝説があるそうで
何とも不思議なことばかり?
境内には他にも様々な祠や石碑が点在しています。
その中で私が注目したのがこちらの社。
3つの小さな神社が合祀されているのですが
左端の「疱瘡(ほうそう)神社」とは〜??
疱瘡とは伝染病の「天然痘」のこと。
大昔から世界中で大流行したそうで
エジプトのファラオのミイラにもその痕跡が
見つかっているそうです。
伝染率も死亡率も非常に高く
死に至らなくても顔や体に痘痕(あばた)を
残すため、とても恐れられました。
日本へは6世紀半ばに朝鮮半島を通って
やって来た多くの渡来人によってもたらされた
ようで、免疫のない日本人の間で幾度となく
大流行したそうです。
今から約200年前にイギリスのジェンナーが
始めた「種痘」により根絶されましたが
それまでは日本でも苦しい時の神頼みとして
疱瘡除けの「疱瘡神」が
一般大衆から大いに崇拝されたようです。
さ〜て話は変わって、今度はこちらに注目!
見覚えありますよね?
現在は「新型コロナ」が世界中から恐れられ
皮肉にも日本では疱瘡神ならぬ「アマビエ様」が
コロナ除けとして崇められているなんて。
時代が変わっても
人間の考える事はあまり変わりませぬ。
それより私ゃ〜
昨夜からシャックリが止まりませぬ。(汗)
誰か私のしゃっくりを止めて!
2020-05-12 15:52
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コメント(2)
池上さんのTV番組でやってました…天然痘のこと。天平の大疫病がきっかけで奈良の大仏が作られたと。
茨城にも痕跡があるなんて。
中国との関わり(遣唐使遣隋使)で日本にも伝染したみたいですよね、涙。
by buchi (2020-05-12 20:12)
buchiさん、反応が早いですねえ!
偶然にも私も同じ番組を見てましたよ。
天然痘vs新型コロナ〜時代は大きく異なっても
同じ外来の疫病では泣かされますねえ。
疱瘡神社では御利益ないのかなあ?
by sonochan (2020-05-12 20:30)