真壁白井座の人形浄瑠璃 [歴史・レトロ・旅行]
「真壁ひなまつり」の風物詩となっている
「宮本精肉店」前の長い行列。
一個僅か50円のコロッケを買い求めるため
約30分も並ばなければなりません。
以前、テレビ朝日の「ちい散歩」
(俳優・地井武男の冠番組)で取材されたのが
人気のきっかけですが、いい大人たちが熱々コロッケを
食べ歩きする光景は微笑ましいものですね。
うまい具合にこの日は午後1時半から
コロッケ屋さんの目の前にある
立派な市の施設「真壁伝承館」のホールで
地元「真壁白井座」による「人形浄瑠璃」の
公演が行われるというので入ってみました。
人形浄瑠璃とは三味線と語りに合わせて演じられる
人形劇で、江戸初期に生まれた古典芸能だそうです。
演目は「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)
巡礼歌の段」より、最大の見せ場を
凝縮して演じるというもの。
(こちらはチラシより、クライマックスシーン)
阿波藩のお家騒動により刺客に追われる身となった
武士夫婦の元へ、幼少時に両親と別れ離れになった
実の娘が父母を探して一人巡礼旅の途中
偶然にも父母の住む隠れ家を訪れて・・
哀れな身の上話を聞いているうちに
なんとこの幼い娘が我が子と知った時の母の
心の葛藤を切々と演じるショートストーリー!
太夫(語り手)の変幻自在な声色に
三味線のベンベンという骨太な音色が絡み合い
まるで人形が生きているかのような錯覚に。
思わず目頭がうるうるしてしまいました。
無事に舞台が終わり
顔の黒布を上げてホットした表情の黒子さん。
一体の人形には2〜3名の黒子さんが協力して
それぞれの人形を巧みに操っていたのでした。
人形浄瑠璃への思いを語る、大夫と三味線奏者。
終演後は演者全員がステージを降りて
観客との交流会が行われました。
貴重な人形を持たせて貰ったり
簡単な操作を教えて貰ったり
一緒に記念写真を撮ったりして
とても楽しいひと時となりましたが
最も興味深かったのは、成人女性人形には足がない?
さらにはゴッツイ三味線(太棹)を体験する女の子も。
地井さん曰く「散歩は大人の休み時間」とか。
「ちい散歩」ならぬ「SONO散歩」で
思いがけず素敵な体験ができてしまいました。
それにしても真壁は懐の深い町ですねえ。
3月10日(日)には、白井座の定期公演が
同じ会場「真壁伝承館・まかべホール」で
13時から開催されるそうです。(入場無料)
人形浄瑠璃に興味のある方はぜひどうぞ。
2019-02-18 10:38
nice!(0)
コメント(2)
sono散歩の体験談は、心を耕して貰える興味深い内容ばかりでとても楽しいです。
by buchi (2019-02-18 17:23)
buchiさん
「散歩は大人の休み時間」ということなら
わたしゃ〜年中休み時間だらけですよね。(笑)
ぜひこちらのブログでお楽しみ下さい!
by sonochan (2019-02-18 22:52)