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陰陽神社で不思議発見?~sono2 [好奇心・謎解き]

不思議な陰陽神社の続き
今回は短足胴長の奇妙な形をした狛犬から。

実はこちらの狛犬は
盗難にあって復元したものなのです。
IMG_0371.jpeg

日本ではここにしかないという不思議な狛犬さんの
正体と、その後(2012年以前?)盗難に遭い
氏子さんたちが苦心してこれを復元した経緯が
真新しい石碑に刻まれています。

それによれば復元研究の過程でこの珍しい狛犬が
中国の霊獣・貔貅(ひきゅう)であることが
判明したそうです。
「貔貅」〜なんて難しい漢字でしょうか?

盗難前の案内板には
「朝鮮半島で狩猟に使われた犬」な〜んて書いて
ありましたが、長い間誰も気づかなかったとは?

当時、私が発信していたブログ「日向の薫り」に
盗難前の狛犬1対の画像を一眼レフで
真横と正面から撮って載せておいたのを
氏子代表のYさんが発見!
ぜひ使わせて欲しいとのコメントが入り
お役に立てるならと快諾したもの。

その結果、同年5月に復元した貔貅狛犬を
元どおり社殿前に据え付けることができました。
IMG_0372.jpeg

せっかくの機会なので
新旧の狛犬画像をアップします。ぜひご覧下さい。

・まずはメスの吽形(向かって左側に設置)から

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・次はオスの阿形(右側に設置)から

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やはり元の姿と比べると
復元したものは全体的に硬さが目立ちますが
ともあれ私の撮った盗難前の狛犬の写真が
“記録的価値の高い資料として研究者や彫師が
参考にし復元に貢献”することになろうとは。
(氏子代表・Y氏からのメールより)

もしかしたら、私が今こうしてブログなどを
いじりながらのうのうと生きていられるのは
貔貅(ひきゅう)狛犬様のご加護なのかも?

でもどうして光圀公が創設した陰陽神社に
こんな不思議な霊獣を狛犬として
据えなければならなかったの?

中国古美術研究家でもあるY氏からは
立派な考察文をメールで何度か頂戴しておりますが
長くなってしまうので割愛させて頂きます。
興味のある方は「常陸大宮市・陰陽神社」などで
検索してみて下さい。

さらに社殿のある岩山を迂回して頂上に上がると
IMG_0400.jpeg

視界の開けた頂上には露岩が累々と並んでおり
まるで古い神社特有の磐座(いわくら)のようです。

ある古代史研究者によれば
「この岩石群には古代文字が刻まれており
祈りを捧げた遺跡ではないか?」との説も。
IMG_0401.jpeg

それが正しいかどうかは分かりませんが
確かに一番大きな岩の頂部には人為的な窪みが?

もしかすると、古来よりこの山は特別な聖地で
山頂の聖なる岩の窪みで火を焚くとか
捧げ物を置いたりして、天神に祈ったのかなあ?
などと素人考えしてしまいました。
IMG_0402.jpeg

古代文字については
刻線らしき痕跡は無数にあるものの
ひび割れとの区別がつかず、分かりませんでした。
044.jpg

他にも、陰陽山〜西金砂神社〜東金砂神社〜
割山(日立市十王町)の頂上がほぼ一直線上に並ぶ
ことから、レイラインではという説もあります。
(何れも山頂付近が露岩で巨石崇拝の聖地?)

考古学に関心の深い光圀公は、それを承知の上で
ここに社殿を設けたのではないか?などなど
大いに好奇心を刺激される謎多き陰陽神社でした。
(終わり)

*レイライン(Leiline)とは
古代の遺跡や聖地が直線状に並ぶよう配置されること。
古代イギリスの巨石遺跡を研究してきたイギリス人
アマチュア考古学者ワトキンス氏が提唱。
近隣では東国三社(鹿島神宮〜息栖神社〜香取神宮)が有名。

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コメント 2

buchi

sonoさんが写真を撮っていなかったら復元されなかったかも!?
凄いですね!これからも不思議発見とブログを続けて下さいね〜。

貔貅の胴長感が、カワウソに似てますね。顔は全然ちがいけど。
by buchi (2018-12-08 18:10) 

sonochan

buchiさん
元祖〜日向の薫りが見られないのが残念なんですが、氏子さんたちは藁をも掴むつもりでネット検索したら、私のブログに行き着いたのでしょう!長いことやってるとお役に立つこともあるんですねえ。
カワウソ?似てるかも。とてもチャーミングな表情してますよ。
それはそうと、いったい誰が盗んだのかなあ?
早く返せ〜この貔貅もの!!(怒)
by sonochan (2018-12-08 19:47) 

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