陰陽神社で不思議発見?~sono2 [好奇心・謎解き]
不思議な陰陽神社の続き
今回は短足胴長の奇妙な形をした狛犬から。
実はこちらの狛犬は
盗難にあって復元したものなのです。
日本ではここにしかないという不思議な狛犬さんの
正体と、その後(2012年以前?)盗難に遭い
氏子さんたちが苦心してこれを復元した経緯が
真新しい石碑に刻まれています。
それによれば復元研究の過程でこの珍しい狛犬が
中国の霊獣・貔貅(ひきゅう)であることが
判明したそうです。
「貔貅」〜なんて難しい漢字でしょうか?
盗難前の案内板には
「朝鮮半島で狩猟に使われた犬」な〜んて書いて
ありましたが、長い間誰も気づかなかったとは?
当時、私が発信していたブログ「日向の薫り」に
盗難前の狛犬1対の画像を一眼レフで
真横と正面から撮って載せておいたのを
氏子代表のYさんが発見!
ぜひ使わせて欲しいとのコメントが入り
お役に立てるならと快諾したもの。
その結果、同年5月に復元した貔貅狛犬を
元どおり社殿前に据え付けることができました。
せっかくの機会なので
新旧の狛犬画像をアップします。ぜひご覧下さい。
・まずはメスの吽形(向かって左側に設置)から
・次はオスの阿形(右側に設置)から
やはり元の姿と比べると
復元したものは全体的に硬さが目立ちますが
ともあれ私の撮った盗難前の狛犬の写真が
“記録的価値の高い資料として研究者や彫師が
参考にし復元に貢献”することになろうとは。
(氏子代表・Y氏からのメールより)
もしかしたら、私が今こうしてブログなどを
いじりながらのうのうと生きていられるのは
貔貅(ひきゅう)狛犬様のご加護なのかも?
でもどうして光圀公が創設した陰陽神社に
こんな不思議な霊獣を狛犬として
据えなければならなかったの?
中国古美術研究家でもあるY氏からは
立派な考察文をメールで何度か頂戴しておりますが
長くなってしまうので割愛させて頂きます。
興味のある方は「常陸大宮市・陰陽神社」などで
検索してみて下さい。
さらに社殿のある岩山を迂回して頂上に上がると
視界の開けた頂上には露岩が累々と並んでおり
まるで古い神社特有の磐座(いわくら)のようです。
ある古代史研究者によれば
「この岩石群には古代文字が刻まれており
祈りを捧げた遺跡ではないか?」との説も。
それが正しいかどうかは分かりませんが
確かに一番大きな岩の頂部には人為的な窪みが?
もしかすると、古来よりこの山は特別な聖地で
山頂の聖なる岩の窪みで火を焚くとか
捧げ物を置いたりして、天神に祈ったのかなあ?
などと素人考えしてしまいました。
古代文字については
刻線らしき痕跡は無数にあるものの
ひび割れとの区別がつかず、分かりませんでした。
他にも、陰陽山〜西金砂神社〜東金砂神社〜
竪割山(日立市十王町)の頂上がほぼ一直線上に並ぶ
ことから、レイラインではという説もあります。
(何れも山頂付近が露岩で巨石崇拝の聖地?)
考古学に関心の深い光圀公は、それを承知の上で
ここに社殿を設けたのではないか?などなど
大いに好奇心を刺激される謎多き陰陽神社でした。
(終わり)
*レイライン(Leiline)とは
古代の遺跡や聖地が直線状に並ぶよう配置されること。
古代イギリスの巨石遺跡を研究してきたイギリス人
アマチュア考古学者ワトキンス氏が提唱。
近隣では東国三社(鹿島神宮〜息栖神社〜香取神宮)が有名。
2018-12-07 11:55
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コメント(2)
sonoさんが写真を撮っていなかったら復元されなかったかも!?
凄いですね!これからも不思議発見とブログを続けて下さいね〜。
貔貅の胴長感が、カワウソに似てますね。顔は全然ちがいけど。
by buchi (2018-12-08 18:10)
buchiさん
元祖〜日向の薫りが見られないのが残念なんですが、氏子さんたちは藁をも掴むつもりでネット検索したら、私のブログに行き着いたのでしょう!長いことやってるとお役に立つこともあるんですねえ。
カワウソ?似てるかも。とてもチャーミングな表情してますよ。
それはそうと、いったい誰が盗んだのかなあ?
早く返せ〜この貔貅もの!!(怒)
by sonochan (2018-12-08 19:47)