東京国立近代美術館工芸部へ [展覧会・ギャラリー]
地下鉄/東西線で「竹橋」下車。
今回初めて訪れるのは皇居北の丸公園にほど近い
赤レンガ作りの建物「国立近代美術館工芸館」。
元々は「近衛師団司令部庁舎」として
明治43年に作られましたが
1977年に改修を経て展示施設として開館。
重要文化財に指定されています。
今回、何故ここへ来たかというと、今年夏に
国立工芸館として石川県金沢市に移転するそうで
今回の「さらば パッション2020」が
最後の展覧会になるとのこと。
なので、明治期洋風建築物ファンとしては
ぜひ見ておきたいと行動したものです。
見納めというせいなのか、2階にある展示室は
大勢の来場者で賑わっておりました。
畑違いなので出品者の名前は殆ど分かりませんが
恐らく超一流の工芸家ではないかと思われます。
そんな中、私が唯一知っているのが
1944年東京生まれの人形作家・四谷シモンで
タイトルは「解剖学の少年」。
まさか〜こんなところで出合うとはねえ!!
衣服をまとわない関節球体人形が
蝶番付きの腹部を自ら開き
端正な表情で内臓模型を指し示すという
とても不思議な作品なのでした。
ともあれ、早々にこの場所から立ち去ってしまう
明治期のレンガ建築に〜さらば!
帰途、江戸城北詰橋門を通って皇居東御苑へ。
門限は16時までなので、あまりのんびりは
しておられませんでしたが・・。
「梅林坂」の紅梅・白梅を愛でながら
冬晴の江戸城内を殿様気分で散策。
桔梗門を通り抜けて江戸城を退出しました。
帰りの高速バスを待つ間に
東京駅丸の内南口の「KITTE」に立ち寄り
地下階の「ラーメン激戦区・東京丸の内」へ。
面白そうなので、個性派揃い5店舗あるうちの
「松戸富田麺絆」という店へ入り
「さっぱり味ラーメン」と餃子4個を頼んだら
想像を絶する餃子の大きさに唖然!!
たまらず、持ち帰ることにしました。(笑)
東京駅前に設置されたオリンピック開催日までの
カウントダウン表示は残り206日に。
新型肺炎はそれまでに終息できるのかなあ?
この日の歩数は、約1万7000歩でした。
皇居を通り抜けしてきたのが効いたのかも。
古代史ファン垂涎「出雲と大和」 [展覧会・ギャラリー]
昨日(2/1)は、今年初の「東京アート三昧」として
東京国立博物館で開催中の特別展
「出雲と大和」を見てきました。
この企画は我が国最古の正史
「日本書紀」が編纂されてから
1300年の節目の年となるのを記念したもの。
オオクニヌシノミコトを奉じる先住民・出雲勢と
アマテラスオオミカミを奉じる新興・大和勢の
二大勢力が厳しく対峙していた時代がありました。
「日本のはじまりここにあり」
というキャッチフレーズに
古代史ファンの私の好奇心は痛く刺激され
この日超一級の資料群と対面できました〜!
贅沢極まりないトンデモな企画展なのに
新型肺炎騒動の影響なのか客足はイマイチ?
おかげでゆったりと
知的なタイムスリップを楽しめました。
1室に入るや否や
こちらの報道写真で有名になった
出雲大社本殿の「心の御柱」と「宇豆(うず)柱」
(重要文化財)が、3本一組でど〜〜んと鎮座!
20年前に、同境内から発掘されて
大きな話題を集めた鎌倉時代の遺構で
地上高く神殿を支える計9本のうちの一本ですが
強度を持たせるために
それぞれ直径1.3mの杉の柱を3本束ねて
1本の柱を構成しているそうな。
こちらは「第2章 出雲・古代祭祀の源流」の
中の唯一の撮影OKコーナで、島根県
賀茂岩倉遺跡の銅鐸埋納状況を復元したもの。
他にも同県の荒神谷遺跡から大量に発見された
銅剣のうち168本と銅鐸・銅矛なども
大量に並んでいて、ど迫力でした!
「第3章 大和・王権誕生の地」では
奈良県天理市の黒塚古墳(3世紀)から大量に
発掘された「三角縁神獣鏡」(重要文化財)が。
三角縁神獣鏡は卑弥呼が魏の皇帝から
授かった鏡としても知られています。
2室の「第4章 仏とまつりごと」の中で
唯一撮影OKの「法隆寺金堂壁画複製陶板」です。
昔は切手にもなっていた超一級の国宝だったのに
実物は戦後に焼失してしまいました。(涙)
国宝・重要文化財約170点もの展示品により
古代日本の成立やその特質に迫る
出雲と大和が誇る名品の競演に感動でした!
会場を出てみれば窓の外は抜けるような青空。
平成館ラウンジに出店中の
奈良・鶴屋吉信の売店で、贅沢にも
「黒毛和牛スキヤキ弁当」を賞味しました。
他の常設展にも後ろ髪を引かれましたが
誘惑を断ち切って、次なる目的地へ。
それにしても、いつもの中国人観光客の姿が
見えへんけど?