古代史ファン垂涎「出雲と大和」 [展覧会・ギャラリー]
昨日(2/1)は、今年初の「東京アート三昧」として
東京国立博物館で開催中の特別展
「出雲と大和」を見てきました。
この企画は我が国最古の正史
「日本書紀」が編纂されてから
1300年の節目の年となるのを記念したもの。
オオクニヌシノミコトを奉じる先住民・出雲勢と
アマテラスオオミカミを奉じる新興・大和勢の
二大勢力が厳しく対峙していた時代がありました。
「日本のはじまりここにあり」
というキャッチフレーズに
古代史ファンの私の好奇心は痛く刺激され
この日超一級の資料群と対面できました〜!
贅沢極まりないトンデモな企画展なのに
新型肺炎騒動の影響なのか客足はイマイチ?
おかげでゆったりと
知的なタイムスリップを楽しめました。
1室に入るや否や
こちらの報道写真で有名になった
出雲大社本殿の「心の御柱」と「宇豆(うず)柱」
(重要文化財)が、3本一組でど〜〜んと鎮座!
20年前に、同境内から発掘されて
大きな話題を集めた鎌倉時代の遺構で
地上高く神殿を支える計9本のうちの一本ですが
強度を持たせるために
それぞれ直径1.3mの杉の柱を3本束ねて
1本の柱を構成しているそうな。
こちらは「第2章 出雲・古代祭祀の源流」の
中の唯一の撮影OKコーナで、島根県
賀茂岩倉遺跡の銅鐸埋納状況を復元したもの。
他にも同県の荒神谷遺跡から大量に発見された
銅剣のうち168本と銅鐸・銅矛なども
大量に並んでいて、ど迫力でした!
「第3章 大和・王権誕生の地」では
奈良県天理市の黒塚古墳(3世紀)から大量に
発掘された「三角縁神獣鏡」(重要文化財)が。
三角縁神獣鏡は卑弥呼が魏の皇帝から
授かった鏡としても知られています。
2室の「第4章 仏とまつりごと」の中で
唯一撮影OKの「法隆寺金堂壁画複製陶板」です。
昔は切手にもなっていた超一級の国宝だったのに
実物は戦後に焼失してしまいました。(涙)
国宝・重要文化財約170点もの展示品により
古代日本の成立やその特質に迫る
出雲と大和が誇る名品の競演に感動でした!
会場を出てみれば窓の外は抜けるような青空。
平成館ラウンジに出店中の
奈良・鶴屋吉信の売店で、贅沢にも
「黒毛和牛スキヤキ弁当」を賞味しました。
他の常設展にも後ろ髪を引かれましたが
誘惑を断ち切って、次なる目的地へ。
それにしても、いつもの中国人観光客の姿が
見えへんけど?
2020-02-02 13:42
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